熱処理・めっき
素材の特性を最大限に引出します
熱処理
概要
ツールの「形」を整える工程と異なり、金属自体の「性質」をコントロールする工程が熱処理。加熱して急冷却する「焼き入れ」により硬度を高め、その後さらに加熱する「焼き戻し」で粘りを出す。かっちりとした剛性を持たせつつトルクの掛かり具合を伝える「しなり」を感じさせるなど、ツールを使う人の手の延長となれるよう微細な調整が行われる。加熱・冷却の温度調整やタイミングで金属の性質を自在に変化させる熟練の技が、KTCツールの使いよさを支える。
工程
1.前処理
ブラスティングで表面を仕上げます。
2.焼入れ
製品に硬さを与えるために加熱して急冷します。
3.焼戻し
粘りをだすために再び加熱します。
めっき
概要
表面処理の工程では、研磨とめっきを行う。研磨用の石と研磨材を用いた「バレル研磨」では、製品の種類によって異なるサイズ、形、材質の石を用い、めっき作業の前の下地作りを行う。neprosの生産工程では、専用の石と研磨剤によりさらに美しい鏡面仕上げを行っている。ツールの表面を金属の薄膜で覆う「めっき」の工程では、半光沢ニッケル、光沢ニッケル、クロムという3層のめっきを施し、耐腐食性、耐摩耗性を高めると共に美しい外観を実現する。
工程
1.バレル
金属の表面に熱処理などで生じたスケールを取り除きます。
2.めっき
ツールの表面を金属の薄膜で覆います。
3.検査
KTC独自の厳格な検査基準に基づき、一つ一つ手作業で丹念にチェックします。
保有設備
機械名 | 能力 | 台数 |
---|---|---|
連続焼入焼戻し炉 | 1 | |
バッチ式真空熱処理炉 | 1 | |
バッチ式ガス浸炭炉 | 1 | |
バッチ式焼戻し炉 | 2 | |
真空なまし炉 | 1 | |
ベル型球状化炉 | 1 | |
大型振動バレル研磨機 | 2 | |
振動バレル研磨機 | 8 | |
全自動めっき装置 | エレベータタイプ | 1 |
上記設備は久御山工場に設置しております。